トップ VirtualBoxとは
VirtualBoxとは、Oracle社のクロスプラットフォームな仮想化ソフトウェアです。インストール方法やCentOS7の構築例などをまとめています。
この記事の目次です。
1. VirtualBoxとは
2. VirtualBoxのダウンロード
3. VirtualBoxのインストール
4. CentOS7をインストールする例
5. VirtualBoxのホストオンリーアダプタの設定
VirtualBoxとは、Oracle社のクロスプラットフォームな仮想化ソフトウェアです。 OracleのHPより、Windows、Linux、Mac OS X、Solaris用の媒体が入手できます。
以下のページよりダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/virtualbox/downloads/index.html?ssSourceSiteId=otnjp
ダウンロードしたインストーラを起動して、すべてNext or YesでインストールしてOKでした。 インストール先などカスタマイズしたい場合は適宜変更してください。
途中で「Warning Network Interfaces」とエラーのようなメッセージが表示されます。 インストール中、一時的にネットワークが切断されても問題ないかを確認するメッセージです。 問題が発生したわけではなく、確認ダイアログです。
加えて、このデバイス ソフトウェアをインストールしますか?と聞かれます。
「"Oracle Corporation" からのソフトウェアを常に信頼する」にチェックを入れて、インストールしておきます。
CentOS7をインストールする例です。
CentOS7は、https://www.centos.org/download/より、例えばDVDのISOイメージを選んでミラーサイトからダウンロードが行えます。
ミラーサイトを選んで、例えば以下のファイルをダウンロードします。
http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/Linux/centos/7/isos/x86_64/CentOS-7-x86_64-DVD-1611.iso
ダウンロードできない場合は別のミラーサイトからダウンロードします。
CentOS7用の仮想マシンを作成します。
VirtualBox (Oracle VM VirtualBox マネージャー) を起動し、左上の「新規(N)」をクリックすると、「仮想マシンの作成」ダイアログが開きます。
任意の 名前 を入力し、タイプ は Linux 、 バージョン は Red Hat (64bit) を選択して「次へ」をクリックします。
なお、BIOSの仮想化機能が無効になっている場合、Red Hat (64bit)と64bitの選択項目が表示されません。
BIOSはPC起動時にF2やF5、F10キーを連打すると表示されます。 BIOSの設定変更はメーカにより異なるので使用しているPCのマニュアルを参照する必要があります。
メモリ (RAM) は最低でも512MiB必要です。今回は1024MBにしました。
「仮想ハードディスクを作成する」を選択して「作成」をクリックします。
仮想ハードドライブを作成する を選択して「作成」すると、「仮想ハードドライブの作成」ダイアログが開きます。
仮想マシンにCentOS7をインストールします。
VirtualBox マネージャーにて、作成した仮想マシンが選択された状態で、左上の 起動(T) をクリックします。
「起動ハードディスクを選択」ダイアログが表示されるので、 プルダウンメニュー右の 仮想光学ディスクファイルの選択… からダウンロードしておいたISOイメージを選択して「起動」します。
CentOS7のインストーラーが起動するので、そのままEnterキーを押します。
日本語(Japanese)を選択し、続行をクリックします。
Webサーバーを構築するときなどは、シンプルなものから必要なパッケージを追加していく方がいいと思います。 今回は最小限のインストールで進めます。
「ソフトウェアの選択」を選択し、左の ベース環境 から 最小限のインストール を選択して「完了」します。
「インストール先」を選択し、何もせずに「完了」します。
「ネットワークとホスト名」を選択し、「ネットワークとホスト名」設定画面の右上にあるスイッチを オン にして「完了」します。
設定したら「インストールの開始」ボタンをクリックします。
管理ユーザ(root)と一般ユーザを作成する場合は一般ユーザのパスワード設定を行います。
しばらく経つとCentOS7のインストールが完了するので、設定画面右下の「再起動」をクリックします。
再起動後、初期セットアップ画面が表示されます。
「ライセンス情報」を選択し、同意できるなら ライセンス契約に同意します。
にチェックを入れて「完了」し、「設定の完了」をクリックします。
作成したユーザでログインします。
ログインすると「ようこそ」のダイアログが表示されます。
ログイン後のセットアップは「次へ」を繰り返しクリックして、最後に「Start using CentOS Linux」をクリックしてセットアップを完了します。
CentOS7の設定を行っていきます。
baseをインストールします。
# yum -y groupinstall base
developmentをインストールします。
# yum -y groupinstall development
ifconfigコマンドなどのネットワークコマンドが使えるようにnet-toolsをインストールします。
# yum install -y net-tools
OSアップデート後の不要パッケージが掃除できるようyum-utilsをインストールします。
# yum -y install yum-utils
まずは、OSをアップデートして最新化しておきます。その後再起動出来たら再起動(reboot)しておきます。
# yum -y update
まずは、OSをアップデートして最新化しておきます。
# package-cleanup --oldkernels --count=1 -y
SSHの設定を行います。
OpenSSHはデフォルトのままですと強度の弱い暗号アルゴリズムが許可されてしまうので設定変更しておきます。 まずは環境により異なる可能性がありますので、デフォルトの設定を確認してください。
# man sshd_config : Ciphers : The default is: chacha20-poly1305@openssh.com, aes128-ctr,aes192-ctr,aes256-ctr, aes128-gcm@openssh.com,aes256-gcm@openssh.com, aes128-cbc,aes192-cbc,aes256-cbc, blowfish-cbc,cast128-cbc,3des-cbc :
「chacha20-poly1305@openssh.com,aes128-ctr,aes192-ctr,aes256-ctr,aes128-gcm@openssh.com,aes256-gcm@openssh.com,aes128-cbc,aes192-cbc,aes256-cbc,blowfish-cbc,cast128-cbc,3des-cbc」
が上記の場合、デフォルトで設定されます。「aes128-cbc,aes192-cbc,aes256-cbc,blowfish-cbc,cast128-cbc,3des-cbc」は強度の弱い暗号アルゴリズムなのでこれらを省いた設定を明示的に設定します。
「Host *」の中にCiphersを設定します。
Host *
:
Ciphers chacha20-poly1305@openssh.com,aes128-ctr,aes192-ctr,aes256-ctr,aes128-gcm@openssh.com,aes256-gcm@openssh.com
Ciphers関連のところに設定します。
:
# Ciphers and keying
#RekeyLimit default none
Ciphers chacha20-poly1305@openssh.com,aes128-ctr,aes192-ctr,aes256-ctr,aes128-gcm@openssh.com,aes256-gcm@openssh.com
:
このままではホストOSからゲストOSに接続ができないのでホストオンリーアダプタの設定を追加します。
ホストオンリーアダプタを追加します。
※ホストオンリーアダプターが見つからない場合は、「ファイル(F)」「ホストネットワークマネージャ」から設定ができます。
次に作成したホストオンリーアダプタをダブルクリックして、ホストオンリーネットワークの詳細を表示します。
IPv4アドレスに「192.168.56.1」、IPv4ネットマスクに「255.255.255.0」となっていることを確認します。
ホストオンリーネットワークの詳細の「DHCP サーバー(D)」タブを表示して以下となっていることを確認します。 確認したらOKでVirtualBox - 環境設定ダイアログを閉じます。
仮想マシンをシャットダウンして、Oracle VM VirtualBox マネージャーにある仮想マシンのところを右クリックして、「設定(S)」で仮想マシンの設定を開きます。開いたらネットワークのところを表示します。
ネットワークのアダプター1タブのところが、「ネットワークアダプターを有効化(E):チェック」、「割り当て(A):NAT」となっていることを確認します。
アダプター2タブを表示して、「ネットワークアダプターを有効化(E):チェック」、「割り当て(A):ホストオンリーアダプター」、「名前(N):作成したホストオンリーアダプター名」を選択します。
アダプター1とアダプター2の設定が行えたら、OKをクリックして、設定ダイアログを閉じ、仮想マシンを起動します。
仮想マシンが起動したら、TeratermやPuttyなどを使用してホストOSから仮想マシンに接続できることを確認します。 また、接続できたら「ping naka-jiten.com」などインターネット上のドメインにpingが通ることを確認して仮想マシンからインターネットに接続できることも確認しておきます。、
更新履歴になります。
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