トップ サブネットマスクとは
サブネットマスクとは何かをテーマに、IPアドレスの知識、サブネットマスクの計算方法、などの情報をまとめています。初心者向けの内容です。
本ページの目次です。
1. サブネットマスクとは
2. 初心者の方向けにIPアドレスのおさらい
3. サブネットとサブネットマスクの説明
4. サブネットマスクの計算方法
5. サブネットマスクがわかると/32などのCIDR表記がわかる
6. まとめ
サブネットマスクとは、IPv4のIPアドレスからサブネットとホストのアドレス情報の区切りなどを識別するための値です。
英語のスペルは「subnet mask」です。
サブネットマスクの意味をまとめると以下になります。
例えば、1つのサブネットに254個のホストをグルーピングするサブネットマスクの値は、 255.255.255.0(11111111 11111111 11111111 00000000)となります。
サブネットマスクを使用する目的は、サブネット分割を行うことが可能になり、ネットワークの規模に合わせたサブネットを作成することで、効率よくネットワークを運用できる利点にあります。
初心者の方でもわかるようサブネットマスクの説明の前にIPアドレスの知識を簡単に見ていきます。
IPアドレスとは、ネットワーク上の位置を示すために使用する番号です。
IPアドレスは、ネットワーク上で一意になるように設定されます。
IPアドレスには、IPv4とIPv6があります。 IPv4は32ビットのビット列で表されます。IPv6は128ビットです。
サブネットマスクは、IPv4のIPアドレスで使用する値です。 IPv4のIPアドレスはXXX.XXX.XXX.XXXのように表されるよく見かけるIPアドレスです。
IPアドレスのビット列に含まれる情報はその先頭何ビット目までをどのネットワークかを表し、残りのビットでホストの端末に割り振る番号を表します。
サブネットマスクとはなにか、もっと理解度をあげるため、サブネットの知識を簡単に見ていきます。
インターネットという世界レベルの大きなネットワーク、社内のプライベートなネットワークなどネットワークも種類かありますが、 サブネットとは、ネットワークをさらに複数の小さなネットワークに分割したネットワークのことをいいます。
サブネットマスクの値は、32ビットのビット列になります。ビットは0か1で表現される2進数の値です。 2進数は2で桁が上がる数え方で、0、1、10、11、100・・・のように増えていく数え方です。
0が8個なので256個表現できますが、2つ特別なアドレスがあるため254個のサブネットマスクはこの値になります。
サブネットマスクの計算方法をまとめていきます。
サブネットマスクとIPアドレスのAND演算でネットワークアドレスが計算できます。192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットの192.168.1.2のIPアドレスからネットワークアドレスを計算する例を見ていきます。
192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットのサブネットマスクは255.255.255.0でビット列は11111111 11111111 11111111 00000000になります。
192.168.1.2のIPアドレスのビット列は11000000 10101000 00000001 00000010になります。
11000000 10101000 00000001 00000010 11111111 11111111 11111111 00000000 ----------------------------------- 11000000 10101000 00000001 00000000
サブネットマスクとIPアドレスのAND演算より、192.168.1.0(11000000 10101000 00000001 00000000)のビット列が得られ、これがネットワークアドレスになります。
192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットをさらにいくつかのサブネットに分割してみようとする際を前提に計算例を見ていきます。
192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットを2分割する場合は、255.255.255.128(11111111 11111111 11111111 10000000)がサブネットマスクになります。
192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットを4分割する場合は、255.255.255.192(11111111 11111111 11111111 11000000)がサブネットマスクになります。
192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットを8分割する場合は、255.255.255.224(11111111 11111111 11111111 11100000)がサブネットマスクになります。
192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットを16分割する場合は、255.255.255.240(11111111 11111111 11111111 11110000)がサブネットマスクになります。
192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットを32分割する場合は、255.255.255.248(11111111 11111111 11111111 11111000)がサブネットマスクになります。
192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットを64分割する場合は、255.255.255.252(11111111 11111111 11111111 11111100)がサブネットマスクになります。
ホスト数が2になってしまい、ネットワークアドレス(0)とブロードキャストアドレス(1)など、ネットワークが作れないので192.168.1.0~192.168.1.255のサブネットを128分割することはできません。
サブネットマスクがわかるとマニュアルなどで見かけるIPアドレスの数を表す「/32」などの表記がわかると思います。
CIDRは、読み方は「サイダー」で、IPアドレスの割り当てとルーティングを柔軟に運用する仕組みのことをいいます。 そこで仕様されるIPアドレス+/32などの表記(例 192.168.1.2/32)をCIDR表記といいます。
サブネットマスクがわかるとCIDR表記の/の後はサブネットマスクだとわかると思います。
/32は1個のIPアドレスの範囲になります。 IPアドレスは32ビットなので32ビットのサブネットマスクで計算すると1個になります。
サブネットマスクとは、IPv4のIPアドレスからサブネットとホストのアドレス情報の区切りなどを識別するための値です。 サブネットマスクの意味をまとめると以下になります。
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