Pythonで調べられることが多い記号の意味についてまとめています。
この記事の目次です。
1. Pythonで使われる記号の意味
2. 「@(アット)」の意味
3. 「...(3点ドット)」の意味
4. 「#(シャープ)」の意味
5. 「./(ドットスラッシュ)」の意味
6. 「:(コロン)」の意味
Pythonをはじめて独特な記号につまづくことがあるかもしれません。 ここでは初心者によく調べられる記号の意味について解説していきます。
Pythonの「@(アット)」はデコレータの文の始まりを意味します。
デコレータは関数を修飾するための仕組みです。
@デコレータを利用する関数名 def デコレータで修飾する関数名:
デコレータの例です。
まずはデコレートする前の関数です。
def hello(): print('Hello World!!') hello()
実行すると以下のように表示されます。
Hello World!!
上記のように「Hello World!!」と表示する関数をデコレートして「(こんにちは世界!!)」の訳を追加してみます。
def append_translation(func): def wrapper(*args, **kwargs): func(*args, **kwargs) print('(こんにちは世界!!)') return wrapper @append_translation def hello(): print('Hello World!!') hello()
実行すると訳が追加されて表示されます。
Hello World!! (こんにちは世界!!)
Pythonの「...(3点ドット)」はEllipsisを意味します。
Ellipsisは何らかの値が存在するが省略されていることを表す記述です。
Pythonの「#(シャープ)」はコメント行のはじまりを意味します。
変数nightがFalseをコメントにして、Trueのケースを試す例です。#はそれ以降の行をコメント扱いにします。
#night = False night = True if night: print('Good evening!!') else: print('Hello!!')
実行します。
Good evening!!
Pythonの「./(ドットスラッシュ)」はファイルの相対パスを表します。
相対パスはカレント(ユーザーやプログラムを起点としている位置)から、目指すファイルやディレクトリの経路を表すパス表記です。
/home/user/がカレントの場合に/home/user/dir1の場所を表す相対パス表記は「./dir1」になります。
Pythonの「:(コロン)」はlambda式で使用されます。
lambda式は「lambda 引数: 式」というような記述を行う式です。
以下は引数の足し算を行うlambda式です。
a = 1 b = 2 c = (lambda x, y: x+y)(a, b)
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