トップ 情報処理とは
情報処理とは何なんでしょうか?英語でInformation Processing、国語辞典からの解釈、IT関連の法律や規格の定義、仕事での意味など、いろいろな使われ方をまとめてみました。
情報処理とは、国語辞典から解釈すると「データを何らかの目的で加工すること」になります。
法律や規格で使用されている用語の定義では「パソコンなどのIT機器を使って」+「データを何らかの目的で加工すること」となり、 コンピュータなどを使用したデータを加工する作業という意味合いで使われています。
仕事や業務を通して使われる情報処理ということばの中には「ソリューション」「課題を解決する」という目的を達成するところまでの意味も含まれて使われることもあります。
その他に情報処理試験の省略した呼び方として情報処理という場合があります。
情報処理の英語は「Information processing」が一般的です。「Data processing」という場合もあります。
難しく考えないで国語辞典だけで解釈すると、情報処理とは「データを何らかの目的で加工すること」と解釈できます。
情報とは「ある物事の事情についての知らせ」あるいは「それを通して何らかの知識が得られるようなもの」を意味することばです。
データとは、それをもとにして、推理し結論を導きだす、または行動を決定するための事実や資料のことをいいます。
データは、事実や事実を切り口で取り出し、整理した資料です。情報はデータを何らかの目的で加工したものです。
情報は「データを何らかの目的で加工したもの」ですが、 情報処理とは、その「データを何らかの目的で加工すること」となります。
使用されている情報処理の用語の定義を見てみると「パソコンなどのIT機器を使って」+「データを何らかの目的で加工すること」と解釈できます。
情報処理の促進に関する法律(昭和四十五年五月二十二日法律第九十号)では、次のように定義しています。 この法律において「情報処理」とは、電子計算機(計数型のものに限る。以下同じ。)を使用して、情報につき計算、検索その他これらに類する処理を行なうことをいう。
参考)http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO090.html
JIS(日本工業規格)では、次のように定義しています。
情報に対して行われる、データ処理を含む操作の体系的実施。データ通信、オフィスオートメーションなどの操作を含むことがある。
参考)http://kikakurui.com/x0/X0001-1994-01.html
電子計算機(計数型)とは、簡単に言うとパソコンなど、コンピュータのことです。
コンピュータのことを計数型電子計算機といいます。
制御装置、演算装置、記憶装置、入出力装置の5大装置から構成され、データの処理をプログラムで電子的に計算できる機械です。
情報処理の促進に関する法律のことばの定義にもありますが、 人の頭のなかや手書きとかじゃなくて、パソコンなどの電子計算機を使用してデータを処理することを情報処理といいます。
上司から「情報処理とは、課題に対する必要な情報を集めて、そこから問題を解決することです。まとめるだけでは課題は解決しません。」と言われたことはありませんか。 上司や顧客などの(場合によっては正しい説明がない)仕事の要件から、本来の目的を理解して、達成して、初めて情報処理ということです。
仕事や業務を通して使われる情報処理ということばの中には「ソリューション」「課題を解決する」という目的を達成するところまでの意味も含まれて使われることもあります。 また近年コンピュータもAIが進化していて、それを活用すると目的が達成が当たり前という時代になってくるかもしれません。
IT系の会社に勤めていると上司から「情報処理受けなさい」と言われたりします。
IPAの基本情報処理や高度情報処理などの情報処理試験の略語として使われることもあります。
なお、高校ではIPAの試験ではなく、公益財団法人全国商業高等学校協会の試験を情報処理と呼ぶのが一般的と思います。
以下は、IPAの情報処理試験についての情報です。
情報処理試験の正式名は、情報処理技術者試験です。
IPAの情報処理試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。 ITパスポートや基本情報処理、高度情報処理などの各試験で構成されています。
基本情報処理は、IPAの基本情報技術者試験(FE)のことをいいます。
高度情報処理は、ネットワークスペシャリストなどIPAの情報処理試験の一番上のスキルレベル4に相当する試験のことをいいます。
単に高度試験ということもあります。
以下は、公益財団法人全国商業高等学校協会の情報処理試験についての情報です。
公益財団法人全国商業高等学校協会の情報処理試験の正式名称は、情報処理検定試験です。
コンピュータのハードウェアやソフトウェアに関する知識、ビジネスにおける実務的表計算ソフトウェアの活用やデータベースソフトウェアの活用、プログラミングに関する技能をはかる検定が情報処理検定です。 「情報処理検定 ビジネス情報部門1級」「情報処理検定 プログラミング部門1級」などの各試験で構成されています。
IT関連で「情報処理」と同様によく登場する言葉に「プログラミング」があります。違いはあるのでしょうか。
プログラミングは簡単に言うと「コンピュータのプログラムを作るプロセス」のことです。 プログラムを作るプロセスには設計やコーディング、テストなどが含まれます。
情報処理は「データを何らかの目的で加工すること」ですね。 コンピュータで情報処理を行う場合はプログラミングで作成したプログラムを使用してデータを加工します。
対象範囲に違いがあります。 一般的に情報処理の構成要素の1つにプログラミングがあります。
いくつかの観点で情報処理ということばの使われ方を見てきました。 情報処理とは簡単にいうと何かなるのでしょうか。
手段や目的の説明がいろいろあり、情報処理のつく名前の省略した呼び方で使われることもありますが、 「データを何らかの目的で加工すること」という国語辞典の説明が一番シンプルで無難な説明と思います。
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