トップ アルゴリズムとは
アルゴリズムとは、一般的には算法と訳されます。一般的な意味、ITや医療などで使われるアルゴリズムの意味をまとめています。
アルゴリズムとは、 一般的な言い方で意味を説明すると「問題を解決する手順」ということになります。 英語でalgorithmと書きます。
プログラミングや情報科学などITやコンピュータ関連でよく見かける用語です。 でもアルゴリズムという用語は広くさまざまな場面で用いられています。 医療の心肺蘇生の手順もアルゴリズムですし、数学の連立方程式を解くための方法として使われる「代入法」や「消去法」もアルゴリズムです。
以下では、一般的なアルゴリズムの意味、ITや医療で使用されている意味をまとめていきます。
国語辞典を調べると英語のalgorithmの和訳で「算法」とか「問題を解決する手順」と訳されます。
なお、算法は計算方法のことです。
英英辞典では以下のように説明しています。
a set of instructions for solving a mathematical problem, making acomputer program etc that are follwed in a fixed order.
JIS(日本工業規格)では、アルゴリズムの用語の意味をJIS X0001で以下のように定義しています。
問題を解くためのものであって、明確に定義され、順序付けられた有限個の規則からなる集合
医療におけるアルゴリズムは、大まかな診断や治療の手順をといった意味で使われるようです。
医療分野のアルゴリズムの中のACLSアルゴリズムについて見ていきます。
ACLSは、Advanced Cardiovascular Life Supportの略で、二次救命処置と訳されます。
ACLSアルゴリズムは、二次救命処置のアルゴリズムになります。
心室細動・無脈性心室頻拍アルゴリズム、無脈性電気活動アルゴリズム、心静止アルゴリズム、徐脈アルゴリズム、頻脈アルゴリズムの5つから構成されているアルゴリズムです。
二次救命処置はACLSですが、一次救命処置はBLSといいます。
医療分野のアルゴリズムの中のBLSアルゴリズムについて見ていきます。
BLSは、Basic Life Supportの略で、一次救命処置と訳されます。
BLSアルゴリズムは、一次救命処置のアルゴリズムになります。
急に倒れたり、窒息を起こした人に対して、その場に居合わせた人が、救急隊や医師に引継ぐまでの間に行う応急手当のことです。
医療分野のアルゴリズムの中のNCPRアルゴリズムについて見ていきます。
NCPRは、neonatal cardiopul monary resuscitationの略で、新生児心肺蘇生法のことをいいます。
NCPRアルゴリズムは、新生児心肺蘇生法のアルゴリズムです。
出生時に順調な呼吸にいたらない事例が、全出産の約10%にみられ、その約10%が新生児心肺蘇生法処置を受けなければ、死亡または重篤な障害を残すとされているようです。
参考)http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6109-446.pdf
アルゴリズムの意味を深く知るために、プログラムについて触れます。 プログラムは、コンピュータの専門用語と思うかもしれませんが、運動会の行う順番やテレビの番組表などもプログラムといいます。
つまり、プログラムは順番だって進む物事全般を意味する言葉です。 一方、コンピュータの世界では「プログラム」とは、コンピュータに与える命令の集まりを意味します。 コンピュータは「プログラム」という手順書のもとに、処理を行う機械です。
以下では、IT、コンピューターにおけるアルゴリズムについて見ていきます。
IT、コンピューターでは、コンピュータで問題を処理するためにプログラムとして表現するのに向いている解決法のことをいいます。
例をあげると、グラフ理論、オペレーションズリサーチ、数値計算、データ構造の操作、整列、数式処理、言語処理などです。
JISの定義のようにアルゴリズムとは「問題を解くためのものであって、明確に定義され、順序付けられた有限個の規則からなる集合」です。 最終的には文章や図で表現でき、プログラム化して自動化することができ、コンピュータと相性がいいです。
アルゴリズムは次のようなもので表現されます。
アルゴリズムの表現から連想されるように、アルゴリズムの目的はプログラムを作って、問題を解決することです。
いいかえると、プログラミングで問題解決することがアルゴリズムの目的です。
アルゴリズムだけでは、プログラムは作れません。扱うデータが変わるとアルゴリズムも変わってくるからです。 扱うデータをデータ構造といいます。
アルゴリズムの目的を達成するには、必然的にアルゴリズムとデータ構造を考えないといけないです。
IT、コンピューターにおけるアルゴリズムの1分野に暗号化アルゴリズムがあります。 暗号の概念など暗号化アルゴリズムの基礎知識についてまとめていきます。
まずはじめに暗号とは何か、暗号アルゴリズムとは何か、など暗号化アルゴリズムとは何か、まとめていきます。
暗号とは、何らかの意味のある文字や記号などを、①「ある定められた約束事」にしたがって、②「固有の値」を用いて、他の文字や記号などに変換することです。
暗号に変換する操作を暗号化といいます。
暗号化によって得られた文字列や記号を元に戻す操作を復号といいます。
①「ある定められた約束事」は、何らかの数学的な処理で、暗号アルゴリズムといいます。
②「固有の値」は同じアルゴリズムでも異なる結果を出すために与える鍵といいます。 鍵には、暗号化に用いる鍵を暗号鍵と復号に用いる復号鍵があります。
暗号技術には、情報などの秘匿と、情報などの認証および署名の2つの機能があります。
2つの機能のうち、認証および署名についてはハッシュ関数やディジタル署名によって実現されています。
暗号化アルゴリズムにおけるブロック暗号方式とその代表例としてDESとAESについてまとめていきます。
ブロック暗号とは、平文を一定のサイズ(ブロック)に分割して、ブロックごとに暗号処理を行う方式です。
代表的なものにDESがあります。ブロックのサイズには通常64ビットまたは128ビットが用いられます。
ブロック暗号では、各ブロックを単純に同じキーとアルゴリズムを用いて暗号化した場合、解読されやすくなってしまうという弱点があります。
DESは、Data Encryption Standardを省略して述べたブロック暗号方式です。
1975年米国商務省標準局(現在のNIST)で公表され、1977年以降米国政府の標準として採用されました。
ブロック長は64ビットで56ビットの鍵を使用します。
3DESは、Triple DESといわれるブロック暗号方式です。
DESを三重に適用することによって強度を高めたものです。
AESは、Advanced Encryption Standardの省略して述べたブロック暗号方式です。
DESの後継となる米国政府の標準暗号方式です。
ブロック長は128ビットで、使用する鍵の長さは128/192/256ビットの中から選択できます。
IT、コンピューターにおけるアルゴリズムのなかの、ネットワーク関連のアルゴリズムについてまとめていきます。
TCPでは、ネットワークの利用効率を高めるために、Negleアルゴリズムと呼ばれるアルゴリズムが使われています。
読み方は「ネーグルアルゴリズム」です。
1984年にJohn Nagle氏が提案したアルゴリズムで、 RFC 896 に既定されています。 TCP/IP ネットワークで送信しないといけないパケット数を減らし、効率性をあげるためのアルゴリズムです。
以下の条件がどれか1つでも成立するまで送信を遅延させます。
その他、SEOや株取引関連のアルゴリズムについてまとめていきます。
ランキングアルゴリズムとは、Googleなどの検索エンジンで検索結果の順位を決める際に使用するアルゴリズムのことをいいます。
アルゴリズム取引とは、コンピューターが市場の動向を判断して自動売買することをといいます。
アルゴリズム関連の参考リンクをまとめていきます。
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